本物を使ってプログラミング学習ができる! SEGAぷよぷよプログラミング
2021.09.29

株式会社セガ

ゲームコンテンツ&サービス事業本部第2事業部プロデューサー細山田 水紀さん
eスポーツ推進室 室長 五十嵐 勝さん

概要

 

概要
「ぷよぷよ」は誰もが知っているゲームタイトルです。ぷよぷよ誕生から30年、さまざまなゲーム機などで展開され親しまれてきましたが、昨年プログラミング教材としてリリースされ、いくつかの小中学校で教育カリキュラムとして採用されています。こどもたちに親しみのあるビジュアルプログラミングではなく、コードを打ち込んで学ぶ教材だそうです。こどもたちはコードを使いこなせるのかどうか不思議に思い取材させていただきました。

 

 

 ぷよぷよプログラミングのアピールポイントはどこでしょうか?

 

五十嵐さん:「本物」というところです。せっかく勉強していただくなら本物のセガの製品を実際に作ることができる、プログラミング言語もJavaScriptとHTML5という勉強しておけば将来役に立つものを揃えてやらせていただきました。

 

小学生たちが直接コードを書く教材は数少ないので、ぷよぷよプログラミングはユニークな教材だと思います

 

五十嵐さん:「本物」というところで言うと、セガはかなりの数のゲームソフトを作っていますが、Scratchのような言語は使いません。今回の開発にあたって、社内のプログラマーに聞いてみたところ、「まずは書き写し」「写経すればいい」という答えでした。難しいところから入って嫌になる前に、「これを作りたい」というもののソースコードを見ながら書かせれば一番いいという話もあり、そこからどんどん形ができていきました。

言語については、まずはブラウザで動くことが最優先でした。わかりやすくて、参考書なども豊富で、機材もWindows、Mac、Chromebook、iPad、Androidのタブレットがあり、どんなOSでも動く。WindowsXPでも動くぐらいでいいんじゃないかとも考えていました。お父さんが使わなくなったパソコンを使える、図書館で使える、学校のものを使える。あとは開発環境を作らないでいい。これがすごく大変で、選択肢がJavaScriptとHTML5しかないという感じでした。

 

 子どもたちがソースコードをさわるということはハードルが高いと思っていましたが、写経から始めるのは確かにいいのかもしれないですね

 

五十嵐さん:プログラミングというのは書くだけではなく、動かないときにどこがおかしいのかを見つけて直すのも一つの技術であり、学びですから、敷居は高くない印象がありました。学校でスムーズに学ぶためには、アルファベットが読めて、できればキー配列ぐらいまでわかってくれればというぐらいですね。

あとは面白いのか、面白くないのかです。ぷよぷよプログラミングでは、ぷよぷよを作る大目標があるので、こどもたちも挫けずにやってくれました。作りながらリアルタイムに反映されていくので、間違っていれば動かないし、できていれば動くので次へ次へと進んでいけます。難しさというより、楽しさ優先、成功体験優先という感じでした。

 

 

細山田さん: Scratchもとても勉強になりますし、面白いとは思うのですが、マウス操作だけでプログラミングを行うというのと、実際にタイピングしてソースコードを書くことでは話が違います。自分が子どものころでで言えば、パソコン雑誌に書いてあるソースコードをタイピングで写して動かしていました。単純にパソコンに触るだけで楽しい、タイピングで打ち込むのが楽しい、動いたり動かなかったりするのが楽しいというのは根本的な部分だと思うんです。

あとは会社として、ソースコードを表に出すことについて、開発としてはチャレンジだったのですが、よくOKが出たなというのはあります。

 

五十嵐さん:本当ですよ。一番の驚きです。

 

各地の小・中学校でぷよぷよプログラミングを使った授業をされていますね

 

五十嵐さん:学校に出向いてのプログラミング講座には、eスポーツのプロ選手を連れて行きます。冒頭で挨拶代わりにぷよぷよをプレイしてもらって、12連鎖ぐらいをかっこよく決めてもらうとみんな目がハートになるので、そこから勉強に入ってもらいます。普通の生活でソースコードを見ることや勉強する機会もそうないですし、英語の羅列でプログラムが動いてゲームができるというのは新鮮なようです。

小学5年生ぐらいですと1行打つのに5分ぐらいかかるんです。授業時間内に実際にプログラミングをしていただいたあとに、落下スピードを変えたり、ぷよぷよの絵を他のものに変えたり、自由に改造してもらったりするのですが、授業時間を2枠いただいて6行ぐらいのものでやらせていただいています。最初にまっさらなところにフィールドを作って、上から落として、左右移動して、回転して、連結して消える。ここまでを書いてもらうのに6行ぐらいです。

 

puyopuyo_program出典:セガ

 

五十嵐さん:40代ぐらいの先生ですと普通にゲームをやってきていて、ある程度理解はあり、柔らかくなってきた印象があります。今の学校さんですとPS4をわれわれから貸し出して3週間ぐらい教室に並べていただき、ゲームをやって大会に臨むということもしていて、普通にゲーム機が教室に入り始めた印象でした。ゲームをやりたいから学校に来るという児童も出てくるので、いいことはたくさんあると思います。

 

最後に、『ぷよぷよ』の魅力について、お聞かせください。

 

五十嵐さん:僕はeスポーツの業務を通じて、プロ選手と関わる時間が長いのですが、『ぷよぷよ』はすごく奥が深いです。縦12個、横6個の72マスのフィールドに対して、詰め将棋のようにさまざまな戦略が生まれますし、考えることが本当に多いです。対戦中は盤面と次に出てくるぷよを見ながら、相手が何をやっているか見ながら盤面を作っていかなくてはいけません。最初は軽い気持ちでeスポーツの部署に入りましたが想像とは全然違い、かなり大変でしたね。

 

細山田さん:『ぷよぷよ』シリーズは今年30周年を迎えますが、新しいことをどんどん取り入れていこうとしています。今もほぼすべての家庭用ゲーム機はもちろん、ゲームセンターやスマートフォンでもリリースしていますし、プログラミングのような取り組みをしたり、グッズを作ったり、幅広い世代に『ぷよぷよ』を楽しんでもらいたいと考えています。『ぷよぷよ』はゲームをプレイしている方の9割以上が認知しているタイトルです。まだ「ぷよぷよ」をプレイしたことがない若い層にももっと遊んでいただけるようにあらゆる手段を使って展開をさせていただいているところですが、機会があればぜひ触っていただきたいですし、できれば最新作も楽しんでもらえればと思っております。

 

出典:セガ

 

テクテク編集部あとがき

セガはぷよぷよを含めたeスポーツにも積極的に取り組み、国体文化プログラムとして全国大会を含めて、年間約800件のイベントを開催しています。プロ選手も32名いて、「こんなぷよぷよ見たことない」という凄腕を披露しているそうです。年齢や性別に分け隔てなく、もっと多くの方に参加してほしい、とのことですので、気軽にサイトをチェックして、イベント開催を確認してみてください。テクテクも、気になる大会を見学したいと思っています。

 

 

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