小5の太陽系シミュレーション作品が総務大臣賞―第5回全国小中学生プログラミング大会―
2021.03.26

全国小中学生プログラミング大会実行委員会は、「第5回全国小中学生プログラミング大会」のグランプリ・総務大臣賞をはじめとする受賞作品を決定した。
日本各地から全785作品の応募があり、一次・二次審査を経て11作品が入選した。
グランプリ・総務大臣賞を受賞したのは小学校5年生の尾崎玄羽さんの作品、宇宙エレベーターから出発した宇宙船で太陽系を旅する設定の「太陽系シミュレーションゲーム」だった。

自分の乗っている宇宙船を操作し星の周回軌道にのせるなどして楽しむことができるゲームだ。
開発のきっかけは北海道・余市市の道の駅「スペース・アップルよいち」にある宇宙記念館で、軌道エレベーターを登って月や火星に行く映像を見たこと。惑星・衛星の自転・公転速度や、引力、大きさ、距離などの比率は、太陽系の星々のデータをインターネットで調べて、すべて実際のデータを使ったとのこと。天体に関する計算だけでなく、画面構成もシンプルでデザイン的に美しい点も評価された。

全国小中学生プログラミング大会
http://jjpc.jp/

テクテク編集部コメント
本大会の受賞者は作品そのもののレベルが高いこともありますが、それ以上に作品が出来上がるまでのプロセスに目を奪われました。グランプリを受賞した尾崎さんに代表されるように単にプログラミングコードをかいてゲームを作るだけで終わるのではなく自身の実体験から作品のヒントを得て、作りたいものを実現するために自ら情報を調べ、ゲームの見え方にもこだわるといった作品開発の中で行われた工程はSTEM教育、STEAM教育、STREAM教育の本質そのもののように思います。つまり、自ら何かに興味を持ち、自ら考えて、自ら創造・表現する。その過程で自然と知識が身についていく。そういった仕組みを提供するための手段としてSTEM~STREAM教育があり、こういった学びは、これからの社会で生きるチカラを身につける上で非常に重要であるとテクテクでは考えています。


 

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