海老原先生: 1997年ごろから小学生中学生高校生、それと大人向けの講習会を毎月やっていました。
海老原先生: ところが変わらないんですよ。まず、半田付けからスタートする世界ですから。私はコンピューターを昭和50年ぐらいから始めましたが、独学ですね。アマチュア無線がきっかけです。モールス信号が覚えられなくて。なぜこういうことを人間がやらなくてはいけないのか、それならコンピューターでしょう、とスタートしました。
だからコンピューターは事務用品じゃない、といつも言っています。当時から、ワードとエクセル以外を教えていました。コンピューターを活用して人生楽しまなきゃということをこどもに教えています。いかにして楽しいものを見つけるか、ということを1997年からずっとこどもたちに教えまくっているんです。
海老原先生: 私が中心に教えたのはhtmlやイラストです。そこは今でも変わりません。いま大きい動画のポータルサイトを作っていますが、昔からそういうことをしています。当時はhtmlで使えるjavaを書いたりしていましたけど、今でも変わらないですよ。逆に最近はhtmlを書ける人がいなくなってしまった。
だから、それをこどもたちに教えています。オンラインのホワイトボードにタグとか手書きで書きながら説明しています。小学生にサーバーのFTP設定も指導します。
海老原先生: 要するにですね、10人いたら10人の興味に沿って動きます。10人いたら10人別の対応をします。決められたシラバス通りの教え方しかしないスクールに嫌になったこどもたちがうちに来ています。いろいろと試行錯誤して今に至っていますが、学年が高い子ができるという世界ではないです。興味が重要なんですね。だから私はそれを興味の導火線と呼んでいます。
海老原先生: タブレットを使うのは駄目だといつも言っています。タッチだけで進めていく世界は廃れていくと思うんですね。将来使っていくためには、キーボードを打たないと。幼稚園でマイクロビットを教材にしてロボット教育を行っています。こどもにはゲームづくりの勉強はさせたくないという保護者はたくさんいます。モーターやセンサー動かしたいという要望が多いです。レベルが高いですよ。
海老原先生: 演出から撮影から編集から配信まで、全部やっています。それを子供たちに教えています。いま、こどもたちはアルゴロジックをやっているんですけど、みんなレベルをクリアしちゃうんですよ。なので、それぞれが練習してネットにあげることを今やっています。だからこどもたちも、すべて興味があるところでやっているんですね。
海老原先生: プログラムが向いていない子には音楽を教えています。MIDIスコアを使って、ショパンやリストの曲を打ち込むんです。ここにあるのはミニ自動演奏ピアノだけれど、ちゃんと88鍵で、コンピューターと連動して自動演奏します。みんな見入ってますね。こどもたちは大好きなんですよ。
あとは大きなプラモデルで自動運転したり、イラストレーターを使ってマスクを作ったり、昇華転写プリントしてる子もいれば、ハンダ付けしてノートPC組んでる子もいたり。コンピュータのハードウェアとソフトウェアの力がない人が指導者になると難しいですよね。資格とか教員免許はもう通用しないね。
まずはハンダ付けができる人で、IchigoJamを作って、センサーライトを作ってというのが小学生の養成者の入り口でしょう。コンピューターでライトをつけたりモーター動かしたり、センサーをいかに使うかというところがベースになりますから。
海老原先生: それが、男の子より女の子の方が向いているんです。部活よりもスクールのスケジュールを優先して通ってくる女の子もいます。夏休みに高校生向けのプログラミングスクールをやりますが、圧倒的に女の子多いですね。知ったかぶりやへんなプライドを持っているのは男の子のほうが多い。
ロボコンみたいに、センサー使って障害物を取ったり避けたりするプログラムをします。わざわざ東京から通ってくる女子高生もいて、「うちの高校でもこんなことやってくれればいいのに」とグチをこぼしていますね。
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テクテク編集部あとがき
1時間のスクールが終わって、年中さんの男の子が駆け寄ってきました。満面の笑顔で「ぼくはプログラミングが大好き」としゃべるので、大人たちはもうメロメロです。幼稚園の教頭先生によれば、あまり目立たない子がスキルを発揮するそうです。海老原先生は「頭ひとつ抜けて、筋がいい」と評価していました。こどもたちの興味の導火線にどうやって火をつけるか、それが確かにプログラミング学習のポイントだと僕には思えました。