STELABO Online Part1. お子さま方の表情には対面学習以上に気をつけているので、安心してレッスンにご参加ください
2021.11.05
 
 

  あきとさんとお母さま、STELABO 講師 寺門先生

 

概要
ソフトバンクグループ企業のSB C&S株式会社がIoT・サービス事業として、子ども向けのプログラミング学習サービス、STELABOをスタートしたのが2018年。当初はオフィスの一角を教室にした対面学習プログラムが中心でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を契機対面からオンラインレッスンに移行。そして2021年の5月、オンライン専用のスクールとしてSTELABO Onlineを開始、現在は小学校低学年向けのSTEAMクリエイターと中・高学年向けのSTEAMマスターコースの合計5種類のレッスンを行っています。

レッスン内容はどうなっているのかを確かめに、小学校低学年向けのSTEAMクリエイターコースのベーシッククラスで学んでいる、あきとさんのご家族を訪問し、かつ講師の寺門先生にお話をお聞きしました。レッスンの様子は下の動画をご覧ください。
 
 
 

STELABO Onlineのレッスンはワークシートを使って前回の復習を行った後、新しい知識を学びつつ、30分程度の時間を使って自分の作品を作っていく形式です。小学校低学年なので、途中で飽きてしまうお子さまもいるのではと予測していましたが、作品制作時間はどのお子さまも静かに端末操作に集中しています。あきとさんのお母さまも当初はあきとさんの真横でレッスンをみていたそうですが、今は時間があった時にちらっとお部屋をのぞく程度。あきとさんには、ひとりで考え、受け答えをして、やり切る力がついたとのことで、小学校の先生からも同様の指摘を受けられたそうです。

作品制作が終わった後は発表の時間になります。お子さまがそれぞれプログラミング作品を披露しながら見てほしいポイントを発表した後、交互によかったところを話し合い、今日のおさらいをしてレッスンは終了です。全体的に気がついたのは、元気にコミュニケーションする時間と静かに制作する時間のメリハリと、手や口を止めて、講師やお友だちの話に集中する傾聴力。プログラミングの学びを深めながらも、お子さまの自発性がしっかりと育っているように思えました。STELABO Onlineのレッスンの秘訣を講師の寺門先生にお聞きしました。 
 

 

レッスン冒頭はワークシートで前回の復習をしつつ、作品制作に入りましたが、デモ画面を拝見できますでしょうか。

 

寺門先生:プログラムに関しては、正解は一つではないと考えているので、どんなアプローチでも構いません。おかしな動きをしていたり、お子さまにわからないことがあったりする場合には、プログラミング画面を共有してもらって、「このプログラムが違うから変な動きになっているよ」と伝えています。

 

それぞれのお子さまで学習の進捗に違いが生まれることもあると思うのですが。

寺門先生:講義したあとに制作をするレッスン構成ですので、講義の段階で進捗に差が出てしまった場合、進捗が良いお子さまにはワークシートの先のページを読んでもらったり、制作に進んでもらったりしています。制作の段階で進みに差が出てきた場合は、必要に応じていくつかの改造案を提示して、作品を改造してもらったり、発展問題もいくつか設定されていますので、そちらに挑戦してもらったりします。

基本的には、進捗が遅れ気味のお子さまに足並みを合わせてレッスンを進行しています。トラブルなどで解決に時間が必要な場合は、いったん全体で先に進んでから、そのお子さまに「もうちょっとこの続きをやろう」と細かく解説していきます。

 

進捗の面で苦労がある一方、グループレッスンだからこそ得られることはありますか?

寺門先生:レッスンの終わりに発表の時間を設けているので、そのときにお互い交流できるように「相手のいいところを見つけよう」という時間を作っています。ベーシックのレッスンではオリジナル性の高い作品を作るお子さまもいるので、それを見て競争心が芽生えるお子さまもいます。

 

 

特にプログラミングを始めたばかりの段階では、クラスメイトの作品を見て「こうした方がいいかな」という気付きが得られると思います。年齢が低いお子さまは積極的に発言してくれるところもあるので、「相手の発表をよく見て、いいところを見つけよう」と促していくと、クラスメイトの作品もじっくり見るようになります。オンラインですので、できるだけお互いにコミュニケーションを取れるように気を配っています。

 

お子さまの様子を見る時、どういうポイントに着目されていますか?

寺門先生:表情が大切だと思っています。真剣に考えて黙っているお子さまと、わからなくて黙っているお子さまとでは表情が違います。また、わからないけどまだ自分で考えたいお子さまや、逆にわからないから聞きたいけれど恥ずかしくて聞けないお子さまもいるので、表情を見ながら、いつ声掛けをするかを考えています。

 

 

プログラミング実習がはじまった後に元気な子どもたちが急に静かになったので、集中の時間に入ったと思ったのですが、必ずしもそうとは限らないわけですね。

寺門先生:集中している最中はあまり声を掛けないようにはしています。ただ、自分から言い出すことが苦手なお子さまもいますので、こちらから多めに声掛けをするようにしています。

 

オンラインレッスンと対面の教室とで、心がけていることに違いはありますか?

寺門先生:対面の教室でずっと下を向いているお子さまがいれば、違うことを考えたり、何か別のことしていたりするのかなと思うのですが、オンラインレッスン上では作業をしていて下を向いていることもあります。画面上で頭しか見えず、わからないこともあるので、作業をしていい時と話を聞いてほしい時のメリハリをつけるようにしています。

 

 

レッスン中に「手を離して両手を見せて」とよくやっていますが、「手を離して」と言われても離さない子もいるので、いったん離したアピールはしてもらっています。対面に比べて、切り替えのメリハリや、お子さまの細かい表情には気を配って見るようにしています。

 

オンラインのレッスンでは保護者さんのサポートが重要だと思います。心がけてほしいこと、見てほしいというところはありますか?

寺門先生:機械トラブル以外は必ずしも保護者様に近くでサポートしていただく必要はありません。お子さまの自主性に任せていただいて大丈夫だと思います。保護者さまへのお願いしたいこととしては、レッスンにはなるべく休まず参加してほしいですし、レッスン後にお子さまの作品や宿題を一緒に見てあげて、できたものを褒めていただきたいです。

オンラインですので、対面に比べてサポートが行き届かないのでは?と心配される保護者さまもいらっしゃるとは思いますが、ついていけていないお子さまがいないか、言い出せないお子さまがいないか、など対面学習以上に気をつけているので、安心していただけたらと思っております。

 

テクテク編集部あとがき

これからの子どもの学びにはITの学習要素が不可欠と考え、STELABO Onlineの受講を決められたあきとさんご一家ですが、実際に受講してみたところ、国語・算数・理科を含む総合学習となっていて、いい意味で想像と違っていたそうです。作品制作にも意見発表にも意欲的で元気なお子さまですが、「先生にすべてを受け入れていただいている」ことが、ひとりでやりきる力につながっているのではとお母さまはおっしゃっていました。STELABO Onlineは、講師の先生やクラスメイトとのコミュニケーションを深めながら、ITを使った学びと自発性を養うことができるレッスンではないでしょうか。

 

STELABO Onlineは、無料で気軽に体験できるオンラインイベントを定期的に開催しています。お子さまのITを使った学びと豊かな人間性づくりにに関心をお持ちの保護者の方は、ご参加をお勧めします。

またSTELABO Onlineのカリキュラムを提供しているSB C&S株式会社 STEAM事業推進室を取材し、STELABO Onlineがなぜ生まれたか、何を目指しているのかについてお話をお聞きし、Part2.として記事化いたしました。よろしければ、こちらもご覧ください。
 

 

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